読みもの
リノベーションのための物件の提案し内覧へ。
2019.05.31更新 / 今日のすま研
家族4人のためのすまいづくりのご依頼を受けて
物件探しをお手伝いしています。
中古マンションを買ってリノベーションをしたいということで
希望の地域や予算を伺い、めぼしい物件が見つかれば一緒に内覧にでかけます。
忙しい旦那さんの代わりにすまいづくりの窓口を一手に引き受ける奥さんは
住宅ローン、管理費と修繕積立金、耐震基準のこと、リノベーションでできることとできないことなどなど、詰め込み学習状態での初内覧となりました。
さて、今日はこの物件の室内にあった水廻り段差に注目してみたいと思います。
古いマンションでよくみかけるこの一段分の段差は、コンクリートの床の上を給水管や排水管が横たわるためのスペースです。洗面室とトイレの床が上がっていることが多いです。
▲内覧したマンション
排水管はなくすことができないので、段差そのものをなくすことはできませんが、玄関の上り框を高くして室内全体をフラットにすることはできます。天井高さが低くなることが心配になるかもしれませんが、高い天井がいいというのは開放感を得るためですよね。その開放感は天井高さだけでは決まりません。つまり天井高さが多少低くなろうとも開放感を得るやり方はいろいろあるので意外と気になりません。
▲-間取りのない家 #01-
段差をそのままにする場合でも出来るだけ段の高さ低く抑えることは可能です。
▲-間取りのない家 #02-
正解はクライアントごとにあります。
優先順位を決めて、全体費用とのバランスをみながら考えるのが鉄則だと思いますが、
打合せを重ねるうち細かい話に気を取られ大事なことががぼやけてしまうことはよくあります。
何をしないで、何をするか。与えられた条件からそこのところを見極め、空間のまとめ役としての役割を果たしたいと思います。
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