事例集

井上さんのすまい -間取りのない家 #02-

2017.04.24更新 /

子育て家族が暮らしの変化に対応できるように、フレキシブルな間取りを実現したマンションリノベーション

竣工|2017年
場所|兵庫県西宮市
用途|個人住宅
工事種別|マンションリノベーション
構造|鉄筋コンクリート造
規模|専有面積 約62㎡
設計|すまい研究室一級建築士事務所 丹羽洋文
施工|株式会社ライトスタッフ
建具制作|isDesign 岡田光司
写真|笹の倉舎/笹倉洋平

雑誌relife+に掲載されました。
*ESSE onlineに掲載されました。
浴室とトイレ以外に仕切りがない!?床面積62平米で家族3人がのびのび暮らす
*雑誌 athomeTIME×LIVES No.435の特集記事「新しい住まい、これからのスタイル」に掲載されました。

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1977年に建てられたマンション。
その一室の内部を全て撤去し、新たに空間を作るフルリノベーションです。

井上さん家族
夫婦と3歳の男の子がひとりの3人暮らし。もうひとり子供がほしいと考えています。
木を使った床、間取りを変えられることに興味を持ち、総予算から考えてもメリットのある
マンションリノベーションという方法を選びました。

はじまり
相談を受けてリノベーションのためのマンションを探し始めたのが2016年の梅雨の頃。
9月には物件が決まり、設計、工務店による見積もり、プランと金額の調整を経て同年暮れに着工。
約40日の実働工事日を数え、2017年2月末に竣工しました。

築39年の建物
井上さんが手に入れたのは窓の真正面に立つと足元から道路がまっすぐのびるように見える、
珍しい風景が特徴的なマンションの一室でした。
梁や柱の角が曲面になっていたり、洗面室の出入口がアーチ型だったりと竣工した当時の空気を感じます。
大々的なリフォームや、物件が売り出される際によくされている簡単なリフォームもなく、リノベーション向きの物件でした。
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基本方針は 「間取り替えができる家」

家族構成は変わる。暮らし方も変わる。
好みも変われば気分も変わる。

暮らしという長い時間の中で、すまいに対する要望は変わっていきます。
その変化を受けとめるために考えたのが「間取りのない家」です。

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日本の座敷に習って空間を襖で仕切って間取りを作ります。


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建具を移動させることで一室として大きく使うこともできるし、
個室みたいな空間を作ることもできます。



ここからは笹の倉舎の笹倉洋平さんによる素晴らしい写真と共に完成したリノベーションをご紹介します。

I house 2017_02 障子とハニカムスクリーンを通してやさしい光が部屋全体を包みます。


I house 2017_04 床に置くだけでどこにでも移動させられる「置き畳」
障子も畳も移動させれば和室の場所だって変えられます。
「将来子供にマイ畳として1畳あげるのもいいよね」とご夫婦。
こちらの記事もどうぞ|くらしの道具「置き畳」


I house 2017_10 壁一面の収納棚
クローゼット、箱もの収納、押入れ、テレビ台も本棚もここ。
一番下の段は机としても使えるようになっています。


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新しい家ですっきり暮らしたいと、引っ越しの前に井上さんたちは自分たちの持ち物の整理と処分を断行しました。


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棚板は自分たちだけで位置を変えたり棚を増やしたりすることもできます。
棚板の裏にハンガーパイプをつけることもできます。

 
I house 2017_06 設備を最小限にしたシンプルなキッチン
オープンにした調理台下に収納するワゴンやごみ箱は自分たちで選びます。


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工夫次第でいろいろに使える鴨居
クリップライトをはさんだりフックが掛けられるよう、上面に溝を作っています。


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鴨居と柱の交差部


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杉板張りの壁
井上さんたちと材木屋さんに出かけて選んだカンナを掛けていないままの杉板を張りました。


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玄関横の一角
当面はウォークインクローゼット、として使われる予定です。
窓からの光が天井を伝って建具向こうのスペースにまで広がります。


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IMG_4463 web 玄関土間の仕上げは室内の床と同じ木材です。
汚れや傷は気にせずに使いこんでほしいと話しました。


このすまいが家族と共に成熟していきますように