読みもの
気になっていたこと
わが家のワークスペースには部屋の真ん中に作業机が置いてあります。
そこには当然のようにパソコンが置いてあります。
パソコンを置くとモニターもセットでやってくるので必然そこはパソコン作業の一角になります。
もともとこの作業机を置いたとき、模型を作ったり、紙と鉛筆でプランを考えたり、本を読んだり
打合せをしたり、時にはちびっ子たちの工作台になったりといろんな作業の場所になることを
思い浮かべていましたが、頻繁に動かす気もおこらないモニターが鎮座していると卓上の半分くらいは
パソコン専用スペースと化していました。
そこでパソコンスペースは別に設けて、当初思い浮かべたような場所にしようと思いました。
すっきりした作業机で早速はじめたことはお気に入りの照明器具の修理。
和紙の柔らかな光が床のあたりをぼんやりと照らしだしてくれるとても素敵な雰囲気の照明器具なんですが
長い間無残な姿をさらしていて、日々、ちらりちらりと視界の片隅にいて気になっている存在でした。
和紙とでんぷんのりを用意して早速作業開始。
ガムテープで仮止め、和紙をちぎってのりで張っていきます。
それにしてもこうしてじっくりと眺めてみると本当によくできているなと。
骨組みは3ミリ角ぐらいの竹のような材。てっぺんから四角形を描きながら一筆書きでピラミッドの形を作っています。そこに和紙が張られていて、その和紙張りピラミッドが細い鉄の脚で床から持ち上げられ、てっぺんからつり下げられて宙に浮くという構造です。使っている材料はごくありふれたものですがそれを組み合わせて形作るアイデアと技術は超一級。
あなたは工業製品というより工芸品のように作られたのですね。
さて、補修が終わった灯りはよく見ると素人仕事まるわかりですが気にしない気にしない。
長いことほったらかしていてなんですが、自分で修理できるところも好きなのです。
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