読みもの
2011年12月8日のめしのたね
2011.12.08更新 / 今日のすま研
神戸女学院見学
異国の地である日本で活躍した建築家ヴォーリズ。
彼がここ神戸女学院に残した建築郡は
様式的であるがひかえめな装飾、
広がりを感じさせるかたちでありながら、
どこか日本人的なこぶりさを感じさせるスケール感。
岡田山の森はとてもドラマチックな空間でした。
小雨の降る中、
門戸厄神駅から住宅街を歩いて行くと
森の木々がみえてきます。
敷地は全体が岡田山という山で、
門衛までの数十mから、もうすでに上り坂がはじまる。
たくさんの樹木は色づき、
みえかくれする建物はとても落ち着いたたたずまい。
まずは約束を取り付けていた担当の方を訪ねに総務課へ。
一通り説明をきいたあとはいざ散策へ。
礼拝堂から賛美歌が聞こえる中、目に入るのは
広がるうす曇りの空の下に広がる森の木々と
調和のとれた建築郡。
落ち葉が地面を埋め尽くしているというのも影響してか
全体がセピア色の印象だった。
それに加えてここは普段は入ることのできない場所、
ましてや女子大。
どこか異次元にまといこんだようにも感じてくる。
最後に、入ったのは講堂。
そこは美しい装飾が光にてらしだされる大空間。
照明がついていなかったこともあり、縦長窓からの光は幻想的で
「真に芸術的な建築空間は優れた人格を形成する」という
ヴォーリズの残したことばが胸に響くのでした。
visiterの札をつけてないと
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