読みもの
『もう一つの名作住宅 ハンドクラフテッド・モダン』レスリー・ウィリアムソン著
2014.06.17更新 / 今日のすま研
もう一つの名作住宅というのは日本語版にのみついているもので、原題は「HANDCRAFTED MODERN」。
著者は、大学で建築を学んでいたという写真家(たしか)。モダニズム建築の味気なさに違和感を感じていた彼女は、実際にモダニズム建築の巨匠たちの自邸をみて「モダニズム建築はツルツルテンのカクカクだけじゃなかったのか!」と衝撃を受けて、それを紹介する写真集をつくることにしたんだそうです。(だいぶ書き換えましたがそんなかんじ)
巨匠たちが残した自邸ならではの、濃密な空間の雰囲気が画像からも伝わってくる写真集です。もはや動物的なすみかといった感のある、想いが染み出した空間。建築がすばらしいっていうこともあるんだけど、愛されてる空間の良さがすごく伝わってきます。
紹介された住宅は、チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ナカシマ、ラッセル・ライト、アーヴィング・ハーパー、ウォルター・グロピウス、ジョン・カペル、アルバート・フライなど。
高いので、まずは図書館で借りてみてもいいかも。
自由に建築を表現する喜びみたいなものを味わうことができて、読んでいて、見ていて楽しい一冊です。
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