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構造体。隠すのか表すのか。

2014.06.25更新 /

マンションをリノベーションする場合、壁紙や下地のボードをめくると現れるコンクリートの部分には、施工当時のいろんな事情が現れています。例えば大工が墨で付けた基準線のあと、手書きの数字、ボンドや金具の跡。そして、施工不良の跡。それらを全て隠してしまい、化粧は何でも好きなものをという以外にやり方がないだろうかと考えています。
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躯体はその建物の要、建物を支えている骨の部分。そんな本質的な部分と生活空間を断絶して、地がなんだろうが化粧はなんでもござれというのではなく、構造と内部空間を関係させたい。構造と生活空間を繋げておきたいという気持ちがあります。

一般的には構造にかかわらずボードを張ってビニルクロスで覆います。安くて早くできる。でも、それだけではなくて丁寧さや感性など、数字化できない要素もうまくバランスを取りあわないといけないんだと思います。数字化できないだけに置き去りにされてしまいがちですが、僕はこれを大事にしていきたいと思います。言うは易し。ですが、やらずにおれようかと。

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