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設計図を製本する時

2022.04.08更新 /

何十枚にもなる設計図はそのままではばらばらで扱いづらいので、まとめて本の形に整えます。

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設計内容を目に見える形にして関係者と共有することで共通の出発点となります。
追加や変更があっても製本をした図面と見比べることができ、とても役に立ちます。
やり取りだけならデータでもいいのですが、関係者が多い工事の現場においては目に見える形で一緒に
内容を確認できる製本図面はとても頼りになります。

いつも製本をお願いするのは西宮市にある「阪神青写真工業所」。
印刷・複写業の会社には、現在のコピーが普及する以前に使われていた青写真からとった「青」を使った社名が多いのです。
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いつもの仕様でお願いすると、当たり前のように仕上がってきます。
線の濃淡の調整、枚数が多くても見開きにできる綴じ方には青写真の時代から受け継がれてきた技術の一端、職人の仕事に浪漫を感じてはいい気分になるのです。

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製本に出す時は設計図書が一通り揃う時。
つまり、前半戦の終了であると同時に、後半戦の工事が始まりの時です。

そして建築を一冊の本にして施工者に手渡すとき、
「この設計を託す」「共にいいもの作ろう」「細部までしっかり見るべし」と色々な思いを込めます。

そういう意味で、製本をすることはわたしにとって儀式的でもあります。
製本の重さを感じひとり密かに高揚するのはそのためなのかもしれませんね。



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