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瓦を金属へ。屋根を軽くして耐震性を向上。
2022.04.06更新 / 今日のすま研
廃寺を復活させ、庫裏(くり|住職の住まい)を改修して放課後デイサービスセンターへ改修する現場です。
こちらは本堂の屋根
雨漏り部や欠損した瓦などを部分的に修繕しています。
一方、庫裏の屋根は植物の浸食もあり、全体的に痛みが大きく、葺き替えが必要な状態でした。
耐震性を向上させることも考慮し、重い瓦屋根を軽い金属板葺きに葺き替えます。
瓦屋根の重さがメトロノームの先端の重りのような役目をし、地震時の揺れを大きくします。
瓦は抜群の耐久性と遮音性を持ったいい材料ですが、今回はコストと耐震性の面から金属板葺きを採用しています。
写真は金属板の下地となる改質アスファルトルーフィングという防水シートが施工されたところです。
屋根の架け方によっては下の画像のような形状になることがあります。
変則的な部分は防水の弱点になることがあるので注意が必要です。
問題なく納める施工者の技術と、弱点を作らない設計が大事です。
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