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改修工事で作った週報棚の不具合を直しに教会へ。
2020.07.06更新 / 今日のすま研
2019年夏に改修工事が完成した西宮市の教会に設置した週報棚に不具合が発生したので、
棚を製作したイズデザインの岡田氏と現場に向かいました。
毎週の礼拝時に会員の方がお知らせを受け取るための棚で、15列の棚に16段、全部で300の引き出し式アクリルトレイを仕込んであるのですが、トレイを引き出した時に溝から落ちてしまう不具合が出てきました。
原因は列を仕切る縦板の変形です。
トレイのためにたくさんの溝をきったため、表面の合板の強度が落ちてしまったこと。
棚を設置した既設の壁、床の水平垂直の精度が悪かったこと。
などが考えられます。
横桟を棚の中央に付けて幅を正しいサイズに矯正し不具合を直すことができました。
設計段階での読みの甘さが招いた不具合でした。
個人のクライアントとは勝手が違うこともあってうまくいかなかったところもあり、
仕事の進め方、設計の技術面の学びが多くありました。
改修工事で新しくなった礼拝堂に行ってみました。
壁の高さいっぱいにあけられた開口からの光が、ここにはじめて来た時と同じようにやわらかく礼拝堂を包んでいます。
教会の方が気持ちよくなったと声を掛けてくれました。
喜んでくれる人がいるということはなにより嬉しいことです。
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