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2011年8月19日のすま研

2011.08.19更新 /

伊丹十三のお葬式という映画には
氏のすまいが登場します。

2階建てで、2階には大きなテラスがあり、
2階の各部屋はそのテラスに面して大きな
開口部がとられています。

テラスに直接アクセスする
外部階段があり、
登場人物はしばしばそこを上がって
テラスに登場します。

1階には玄関があるのかもしれないけど、
物語の中で、登場人物たちは、テラスに面した
リビングで、飲み、食い、唄い、葬式をとりおこないます。
テラスから出たり入ったりしながら。

撮影するのに都合がよかったからかもしれないけど、
実際、そういう使い方が想定されている家に違いない。
靴はテラスとリビングとの境目にある掃出し窓のそばで脱ぐ。
開口は幅が2間半はありそうだったので横に並べていけば
人数が増えても全く問題なかった。
おまけにリビングだけでなく、隣の和室も、台所も、同じように
テラスに面している。

テラスにはテーブルが置いてある。
作中でも、登場人物たちが気軽に腰掛け、
たばこを吸ったり弁当を食ったりする。

そんなテラスの手摺りにもたれると
庭というか広場が見える。
そこには木の枝からロープをたらして作った
ブランコがあり、子供たちがそこではしゃぎまわって
いたことは簡単に想像できる。

氏は子育てにも関心があったという。
テラスの下部、半屋外的で居心地の良さそうな
その場所で、イージーチェアにゆったりとすわり
子供たちを見守っていたでんでしょうか。

テラスを中心に、家族の生活を包み込むよう
たたずまいの素敵な家でした。




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