読みもの

2011年8月15日のすま研

2011.08.16更新 /

お盆といえば
ちいさい頃、連れられていったお寺で
お経を聞いているうち、
お寺独特の精神世界に引き込まれたような
不思議な感覚になった記憶があります。

お寺の本堂の薄暗い中で提灯が灯り、
立派な袈裟を着たおとな達がぶつぶつとリズミカルに
念仏を唱え、その後ろには見知らぬ人たちが一様に正座し、
目をとじ手を合わせて祈祷する。初めて体験する一種
異様な光景に、興奮すると同時に怖くなり、
そして自分も見よう見まねで手を合わせる。

低い一定のリズムに集中するうち、ある種の催眠状態にでも
なったのでしょうか。

それが冒頭に書いたような感覚になったことが
記憶として残っています。

いろんな要因があったと思いますが、
読経というのは大きな要素だったんじゃないでしょうか。
あの低く、独特のリズムで読経が響くなか、
時間をかけて集中していくと、
周辺に向けられていた感覚が自分に向かってきます。
気持ちが高ぶってくるんですね。

数々の荒行に立ち向かっていくには
そんな興奮状態が必要なのではなかったのか。
ちいさい頃の思い出から、
遥か昔の修行僧にまで思いを馳せた
お盆の夜でした。

今日もすま研に来ていただき、
ありがとうございます。



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