読みもの
2011年8月12日のすま研
2011.08.14更新 / 今日のすま研
ドキュメンタリー映画ときくと、
真実を映し出しているような印象があります。
映像は真実でも、
こんな映画にしよう、という思いが入ることで
ある意味で嘘があるといえるのではないでしょうか。
というのも、
ラジオで流れていたドキュメンタリー映画の宣伝が
気になったから。
その映画は自然界の生がテーマで、
自分を犠牲にして子供を守ろうとする魚、
子供に食べ物を与えるため、命がけで狩りをする動物、
ああ、生命って、じつに、まさに、愛!
しかもドキュメンタリー!これが真実!
みたいな宣伝をするんです。
自然を撮影したものでも、映像にBGMやセリフを加えると
いろんなメッセージをこめることができるじゃないですか。
例えば、コミカルな音楽におもしろコメントを吹き込み、
お笑い映画にすることもできるし、
壮大な音楽にくさいセリフをあてがって、感動する映画
仕立てにすることもできるはず。
それらはどちらも映画と呼ぶほかない
のではないでしょうか。
ドキュメンタリー映画が主観の入らない記録、
という意味だとしたら、それは無音で、編集の
途切れなく永遠と続くような、全米チャートには決して
ランクインすることのないようなものになるはずです。
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