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2011年7月27日のすま研
2011.07.27更新 / 今日のすま研
景観条例って知ってますか。
行政が指定する地域で、建物を建てる時に
色や形に付いて規制をしたり指導をしたり
することを定めた条例です。
この景観条例を運用している
役所のひとの話を聞く機会があり、
そこで思ったことがあります。
古いものを保存するということと
これからできるものをどうするか、
ということを別々に考えるべきだと思います。
これから出来るものについて、
色や形を規制しても、けっして古いものと同じには
ならないどころか違和感があるものができます。
例えば、
普通のマンションに、1階の道に面する部分だけ
瓦葺き庇がついてる。
その地域は昔から格子が特徴だからといって
格子だけは形を似せているものの(しかもアルミ製)
その他の部分はよくある建て売り住宅の形になっている。
古いものを残すのは博物館を作ったり、現存するものを
管理して残していけばいいのであって、
これからできるものをなんとかして似せさせようと
することはナンセンスだと思います。
調和のとれた町並みにして、観光資源にしようとか、
具体的なメリットがないと、ただ昔あった庇の位置が
そろってたほうがいいよね、という理由で
行政がひとびとの活動に介入するのはよくないと
思います。
今日もすまい研究室にきていただき
ありがとうございます。
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