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地場メガビルダーとコラボする
2026.04.27更新 / 今日のすま研
大阪市に建てる店舗併用住宅の計画である。
クライアントは土地と建物を住宅ローンを使って購入するにあたり、いくつかの工務店にあたった末、ある施工会社と契約した。
すまけんはめぼしい土地が見つかった時から相談を受け、ラフプランを作っていた。
そのプランと坪単価から算出した建築工事費を元に施工会社を通して住宅ローンを申請し、事前審査と本審査をパス。
本審査がパスした後、審査と同時に進めていた基本設計を元に施工会社が工事金額概算を見積った。
現在はその段階で、これから概算を元に基本設計を調整していく。
施工会社は、年間400棟近くの住宅を建設する会社だ。
業界ではこのクラスの施工会社を中堅ビルダーや地場メガビルダーと呼ぶ。
一緒に仕事をすることが多い年間10棟以下の着工数で、設計事務所が設計した建築を施工する施工特化型の会社とは逆の戦略をとる。
材料や仕様を標準化し、大量発注でコストを下げ、設計や現場の工数を減らすビジネスモデルだ。
そのことを僕はクライアントによく説明したつもりだ。
すまけんが仕事をすればするほど、この施工会社の利点を消してしまうことになるし、結果的にその坪単価ではできないはずだと。
結局、住宅ローン手続きの煩雑さと、手続きがわかりやすくて安い価格が提示される営業力の前に私の話は霧散した。
それでも設計者としてすま研が登用されたのだからうまくコラボする道を模索しようと思う。
そういうわけで時間がないながらも気合の入った基本設計を提案した。
建物の決まりやルールといった性格を表現するために細かな仕様を書きこんだ断面詳細図である矩計図も描いた。
どんな方針で設計し、お金がかかりそうなところはどこかを示しておきたかったからだ。
コラボのポイントは標準仕様を逸脱する部分を見極めることだ。
その部分の仕様と金額を明確にする必要がある。
クライアントは最優先がお店の部分で住宅にこだわりはないという。
こだわる建築設計事務所と地場メガビルダーがうまくかみ合うビジネスモデルの一例を作りたいという変な使命感も持っている。
その価値観がこのおもしろいコラボを生んだ。
施工会社が持つ優れた生産システムにすまけんが考える建築をどうプラグインしていけるのか。
なにごとも経験だ。