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耐震診断、結果報告書の作り方

2025.05.19更新 /

耐震診断を実施する建物は古いものが多く、図面がないことが多い。
そのためまずは図面を作ることから始める。

現地調査
一部屋ずつ寸法を測る。
壁の長さが必要なので窓や戸の寸法も測って壁の長さを出す。
今回の住宅は木造2階建て、延床面積約140㎡。
計測し、天井裏と床下を見て、各部の写真を撮り、建物外廻りを見る作業を午前中で終える。

平面図を描く
採寸した値をもとに図面を描く。
床面積を出す。
X方向、Y方向それぞれの壁の長さを出す。

評点を出す
基礎・地盤の状態、建物の偏心の具合を入力する。
こうしてそれぞれの項目の評点を出し、それらを掛け算すると最終評点が出る。

結果
今回の住宅の診断結果は「倒壊、大破壊の恐れあり」という、4段階で最も悪い評価だった。
簡易耐震診断は、調べるポイントを絞る代わりに危険側に評価する。古い住宅は壁の量が足りなかったり基礎に鉄筋が入っていないことが多いだろうからこの評価になることも多いだろう。
それにしても大破壊とはパンチの効いた響きだ。

最後は、コメント欄に評価が悪くなった要因、評価項目以外で気になったことなどを書き込んで報告書とする。




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