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<準備>無垢フローリングを研磨して再生する
2025.04.10更新 / 今日のすま研
築11年となるIハウスは、オーナー邸付きワンルームマンションだ。
今回、オーナーから自宅の床をきれいにしたいという相談があった。
オーナー邸の床はカラマツのフローリングとコルクタイルの2種類だ。
新築当時、カラマツの床はオイルフィニッシュ仕上げ、コルクタイルはワックス塗り仕上げだ。
オイルフィニッシュは表面に膜を作らないので木材の吸放湿性を失わない。
裸足で歩いた時の感触がいい。
ウエスで気軽に塗り伸ばすだけいいので扱いやすい。
撥水効果はあるが長持ちはしないので3年に一回ぐらいは塗りなおすことがお勧めされている。
でも家具やらなんやら置いて暮らしていると中々できないことが多い。
オーナーご夫妻もご高齢になり、ハウスワークも大変にまで手が回らないという。
とにかく現状を確認して改修方法を考えることになった。
<現状>
池見邸のカラマツフローリングは水気をはじく機能が失われ、所々にシミができている。
コルクタイルも同様で、キッチン廻りの汚れと変色が目立つ。
トイレ、洗面室のコルクタイルはまだまだ使える状態だ。
やはりキッチンは油分、水分がかかる上に歩く頻度も多いから状態が悪い。
<方針>
今回、カラマツは表面を薄く研磨し、ウレタン樹脂クリア塗装で仕上げる。
ウレタン樹脂塗装は木材の表面をウレタン樹脂でコーティングする。
耐久性、耐水性のある仕上げだ。
コルクタイルはキッチン廻りのみビニル床シートに更新することにした。
色んな作業が大変になってくる高齢のオーナー夫妻にとっては、手のかからない仕上げであることのほうが重要だ。
というわけで、改修方針が決まり、見積もりを出し、施工のスケジュールが決まった。
続く
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