読みもの

どえらい本を読み始める

2024.07.03更新 /

どえらい本を読み始めてしまった。

ひらたくゆうと「土の中の話」だが、驚きがいっぱいだ。
驚くと同時にやっぱりそうか!という納得感もある。

しかし同時に、読めば読むほど、無力感と絶望感を感じる。
自然環境、もうあかんやんと。

「技術の発展と経済成長がすべてを克服して、明るい未来を築くと信じて疑わなかった当時、自然界の現象に対しても人間の意のままにコントロールできると考えたのは当然のことです。
~中略~
こうした自然環境に対する文明社会の慢心が、生態系の劣化などの環境問題や自然災害の広域化など、さまざまな問題を引き起こすことが分かってきました。」
(本部より抜粋)

川の上流に砂防ダムを作る。
川岸をコンクリートで固める。
大雨の後すぐに増水して濁った水が流れる川。
やぶ化した森林。
固くなって水はけの悪いむき出しの土。

身近で見覚えのある光景が、そうなる過程を追って写真と共に解説されていく。
それらは決して当たり前の光景ではないことがわかっていく。

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さらに、健全な状態の山や川の様子も土中環境という視点で解説されていく。
それらの美しい自然の姿やいとなみは、バブル期にアスファルトジャングルで育ったわたしにも想像はできる。
でも、想像できるだけにつらい。

もう無理やんと。
国や県や自治体が方針転換して、かつてあったであろう美しい自然が取り戻される日がすぐそこに、、、来てない!
国土交通省のwebサイトで砂防ダムがどれだけ有用かが、これしか手はない!といわんばかりに図説されとる!
よしそれならせめてわがやの庭の土壌環境からよくしていこう、、、って草の根活動にもほどがあるやろ!

いやまてよ。まだ半分読んだだけや。
ここから各地の取り組みや実例が紹介されたりするはずや。

失礼。
全部読む前からちょっと取り乱しました。
読んでから言います。

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土中環境 忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技
高田宏臣著
高田造園設計事務所代表
NPO法人地球守代表理事

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