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クライアントの声<前半>
竣工したすまいのクライアントにすまい作りについての感想を寄せて頂きました。
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【はじめに】
今回すまい研究室の丹羽さんに私たちの家の設計を依頼しました。準備から施工・完成・生活について、丹羽さんのクライアントの一人として実際のところどうだったのかを、厚かましくも2回に分けて紹介させて頂きたいと思います。
【出会い】
丹羽さんとの出会いは、天王寺にある長屋の六でした。私が病院に勤務していた時「在宅生活について」というテーマで、リハビリスタッフ向けに5人が講師となり勉強会を行いました。その時の講師の一人が丹羽さんでした。実際に六で丹羽さんが設計し、リノベーションした場所を中心に見学もして、床の材質の説明や身体や自然に優しいワックスの説明などを紹介して頂きました。この時に私は丹羽さんの考え方が、我が家の奥さんと会うかもしれない。と思いました。その勉強会の昼ご飯はもちろん、丹羽さんお手製のカレーです。六の落ち着いた雰囲気の室内と、家と家が隣り合いごっちゃになっている都会の空気が混じりあう、そんな場所で食べるカレーは絶品でした。
その日の勉強会も大盛況に終わり、私は南丹市のマンションに帰りました。自宅に戻った私は、妻に「あなたも共感できる、設計士さんに会ったよ。」と伝えました。5年前の話しです。
それから、しばらくして私は病院を退職して介護施設(以下デイサービス)を始めましたが、このデイサービスを始めるときがなかなか大変でした。
私たちは、デイサービスらしくないデイサービスを作ろうと考えました。
リハビリだけを提供するデイサービスです。入浴も食事もありません。
室内の床は無垢のフローリングにしました。入り口の扉も木で制作して頂きました。
この時に大変だったことが、私たちのイメージを言葉にして工務店さんに伝えることです。
言葉や写真などで何度も伝えましたが、相手に上手く伝わっていないなと感じることがよくありました。(今では出来上がりや使い勝手など満足していますが・・)
この時に夫婦で思ったことそれは、私たちの思いやイメージを絵にしてくれる人が必要だと・・・。
それからデイサービスを開設して4年が経ち、そろそろ私たちも家をどうするか・・と考えていた時、いい場所に出会いました。そこはデイサービスの隣、以前は靴屋さんだった場所です。平屋の鉄骨構造で、耐震性もしっかりしている物件でしたので即決し、リノベーションをしようと決めました。工務店は以前からの知り合いに頼みました。
改修前の建物
さて、ここからどうしようか。デイサービス改装の際の、苦い思い出がよみがえります・・。
しばらく悩んでいた時、そういえば丹羽さんって人がいたな。うちの奥さんとも考えが合うかもしれないってあの時思ったなぁ。ということを思い出し、さっそく連絡してみました。
その後実際にお会いし、設計士が入ることのメリットとデメリットを教えていただきました。また、私達家族が生活の中で大事にしていること、好きなことなどもお話ししました。そして次回、プランを提示していただくことになりました。
私たち夫婦は半信半疑でどんなものが出来るのか見てやろうじゃないか!という少し上から目線でその日が来るのを待っていたのですが・・・。
(つづく)
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