読みもの
2011年6月6日のすま研
2011.06.06更新 / 今日のすま研
『建築写真』
巷にあふれる住宅雑誌の写真が、引き渡して
1年ほどしてから撮ったものばかりだったら、
もっとおもしろく、親近感がわき、
役に立つんじゃないかと思います。
建築の教科書には必ず載っている巨匠ミースが
設計したファンズワース邸という住宅。
全面ガラス張りの近代建築の象徴のような建築で、
名作住宅といわれていますが、
母にいわせれば、夏は暑そう、冬は寒そうで、
第一おちつかない。
こんなとこに住みたくないとひどいいいよう。
「ファンスワースさんは結局、ここには住めないと
訴訟を起こして、テラスの所にモスキートネットを
張って、ほとんどここで暮らしていた
という話しです。」(内藤廣 環境デザイン講義)
教科書に載っている建築としてのファンズワース邸
よりも、テラスに張られたモスキートネットや
ハンモック(想像)など、
すまいとしてのファンズワース邸のほうが、
なまみの人間の生活というものが感じられて
たいへん興味深いです。
- 前のページ
- 次のページ