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地震に備える。耐震診断と補強計画。
2020.03.19更新 / 今日のすま研
古い建物の耐震診断をして、耐震補強計画を作っています。
現地で建物の各部の寸法を測り、図面を作ることから始めます。
それをもとに建物の耐震性を計算し、補強の計画を作っていきます。
住宅の耐震化は政府も進めていますが、なかなかぴんと来ないのではないでしょうか。
やったほうがいいという話は納得だと思いますが、つい後回しになる。
その理由は、
1.お金がかかりそう
2.具体的にどう進めるのか、仕組みがわからない
3.まあ大丈夫だろう
この3つが大きいのではないかと思っています。
確かにお金はかかるし、わからなけば後回し、とか自分は大丈夫という感覚は僕自身も実感があります。
大きな地震があると耐震補強が増えます。
見えないものは実感が持てず、のどもと過ぎれば熱さを忘れるのが僕たちの性なのかも。
ただ、建築士として「今けっこうのどもと熱いやろ!」ってゆう状態の建物もあります。
耐震改修をしていない建物が全国で何千万棟とある中で、状態はぴんきり。
でも知識がなければいくら危険度大でも気づけないのかもしれません。
耐震診断も耐震改修もやりかたはぴんきりです。
5万円ぐらいで建築士が実施する耐震診断方法があります。
大阪府や兵庫県など、補助金が使えれば5千円~の負担でできます。
耐震について考えるいいきっかけになると思います。
きっかけといえば、阪神淡路大震災の体験を書いた本を読んでみるのもいいと思います。
亡くなった方、残された家族の無念、壮絶な体験。
幸運にも被害を受けることなく今を生きている僕たちにこそ知ってほしいという思いが伝わってきます。
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