読みもの

屋根の劣化状況を調べる。

2020.03.04更新 /

改修工事の場合、既存の建物の状態をよく調査しておく必要があります。

耐震的に弱いところや雨漏りなどの悪いところをそのままにしておくと、後々に被害が大きくなってしまうかもしれません。お金をかけて作った部分がだめになってしまうなんてことにならないようにしたいですよね。

DSC_0484
今回は、雨漏りがあることが分かっていました。
建物の設計図は残っていません。まずは屋根がどんな材料で劣化状況はどうなのか。
そしてどんな改修が必要かを見極めないといけません。

屋根に登ってみると、屋根材はメッキされた鉄板で、塗替えなどのメンテナンスがされていなかったためご覧のようにサビだらけです。

DSC_0493
穴があいて水が入り、屋根の下地の板や木が腐っている箇所がありました。

DSC_0496
DSC_0488
屋根の改修方法は大きく2つ。
1.屋根の葺き替え
2.今の屋根の上に新たに屋根を葺くカバー工法
そして、それぞれ屋根材の選択肢はいくつかあります。

工事期間の短縮、撤去処分費の軽減など、カバー工法のメリットを考慮しつつ、屋根材は何がいいのか、屋根以外の改修内容からどういうやり方が適しているのかなど、総合的に判断します。

今回は断熱材を新たに設ける必要があるので断熱材を既存の屋根材の上からつけることができるカバー工法が有力です。

雪が降る地域なので雪の滑り止めがつけてあります。
屋根の雪を落とすのではなく、屋根の上に溶けるまで雪を乗せておくというやり方です。
積雪時は雨とは違う高さから水が入っていくので要注意ですね。

今回は屋根の改修工事、断熱をつける工事は優先順位が高いです。
新築、リノベーション問わずこのような目に見えないところにかかる費用は必ずあります。調査と設計の期間を充分とり、工事の内容と予算を決めていくことがお勧めです。

長く住むことになるすまいには、長い目でみた作り方とお金のかけどころが大事ですね。

DSC_0477









コンテンツ

読みもの

物件探しサポート

新築やリノベーションのための土地や物件探しを、すま研と㈱建築家不動産がお手伝いします。

  • 物件探しサポートプラン
  • 物件ごとにラフプランを作りながら、仲介手数料や設計料もお得にサポートいたします。

    お気軽にお問合せ下さい

    お問い合わせ

    すまい研究室一級建築士事務所

    <大阪事務所>
    〒545‐0011 大阪市阿倍野区昭和町1-2-15 あべのながや六 内
    TEL 06-6654-3288
    <芦屋事務所>
    〒659-0024 兵庫県芦屋市南宮町18-18
    TEL 0797-22-2666
    メールフォームはこちら
    不在の場合がありますのでご来所の際は事前にご連絡下さい。

    Copyrignt © Sumai Laboratory Architects. All Rights Reserved.