読みもの
阪急西宮ガーデンズの直通デッキが寂しい。
2017.11.02更新 / 今日のすま研
すま研の事務所がある芦屋の隣町、西宮市の阪急西宮北口駅に降りると、
駅の出口に直結して、地上2階の髙さにデッキがあり、
そのまま阪急西宮ガーデンズという大きな商業施設につながります。
地元のまちの頭上を通り越して駅と巨大施設がつながり、
人でにぎわうデッキの上から見下ろすと、閑散とした地上の通りが見えます。
これは結構乱暴な作り方だと思うんですよね。
いろいろあるのが、街の魅力です。
雨に濡れない庇のかかる歩道や、木々がのびのびと枝をのばす並木道、
おとなも子供も楽しめるポケットパークや車の通らない散策路。
表通りから裏通りに入れば、いろんな建物やお店があって、
寄り道したりしながら、自分好みの店を見つけたりする。
「ひとつの建物の中で買い物が完結する」
便利さと引き換えに、街が分断されて寂しい構造になっちゃった。
「雨で濡れずに西宮ガーデンズにいける」
「階段を上り下りせずに西宮ガーデンズにいける」
このデッキは、やっぱり阪急ガーデンズ視点ですよね。
西宮北口の周辺をいい街にしようという気概が感じられないもの。
そこで物申すのが行政の街づくり目線!であってほしかったけれど。。
デッキの下で思い出すのは高速道路の下の空間です。
広々とした土の上に点々とゾウ、パンダ、ラッコの遊具が置かれている。
背の髙ーい金網。てっぺんにはトゲ付き針金。
見上げれば高速道路の裏側が見える。
雨宿りのつもりで入っても吹き降りで濡れちゃって寒かったなー。
ここを考えた人に愛はなかったんやろうなって思いましたよ。
そんな寒々したスペースでも、一応"公園"なんですよね。
日本の街の公園ってもうちょっと頑張ってほしい。
大人が憩うスペースとして考えられてないですよね。
街路樹の切り方も雑すぎてコブだらけになってる。
いつか本で読んだポール・スミザーさんの本に
「考えなしに切るとコブができて目も当てられなくなる」とありました。
いろんなとこでね、愛が足りてないんですかね。
- 前のページ
- 次のページ