読みもの
置き畳
2017.03.17更新 / 暮らしの道具
読んで字のごとく、床に置く畳です。
古くは百人一首の時代から 使っていますねマイ畳。
東福寺龍吟庵方丈|京都府
最近、ラグのような薄い畳をよく見ますが、
すま研ではあえてしっかりした厚み 6センチ。
たかが6センチ、されど6センチ。
コーナー、一角、領域。
そういった感じがしっかり出ます。
畳を置いて、障子をはめれば和室として。
このすまいは畳だけでなく障子や板戸も家の中にたくさん用意した敷居と鴨居のあるところに
自由に持っていくことができます。
置き畳の下は他の部分と同じ木の床板張り。
障子や畳をほかの場所に移動して 模様替え
さらには間取り替え なんてことも手軽に楽しめます。
すまい研究室のマンションリノベーションでは間仕切りを取り払って一室空間にすることが多いですが
ただ取るだけではなんとなく寄る辺ない、間延びしたガランドウになってしまう。
置き畳を好きな場所に置いて楽しみましょう。
ソファとかイージーチェアみたいな感覚で。
陽向に持ち出して
ゆったり座ったり。
ごろり寝そべったり。
そんな居場所作りの小道具のひとつがこの置き畳。
国産のい草を使って。
普通は見えない厚みの部分にも畳表を巻いてもらいました。
そして裏には滑り止め付き。
西宮市にある前田畳製作所の丁寧なお仕事です。
- 前のページ
- 次のページ