読みもの
草木と野菜の庭作り
2016.05.10更新 / rafuのラフなライフスタイル
2014年の夏。
建築設計事務所と家族のすまいを兼ねた場所として、芦屋市に引越してきた。
築30年ほどのマンションの一住戸をリノベーション。
住戸は一階で庭がある。
庭作りは一面を覆うセイタカアワダチソウをはじめとする雑草たち抜くことから始まった。
目指すのは季節の野菜と自然風に草木が育つ庭。
野菜スペースには巾90センチ、長さ2mほどの畝をふたつ作った。
野菜は相性のいい野菜同士を一緒に育てる。
次の年は畝を入れ替える。同じ土で同じ作物を続けて育てるのはよくないらしい。
土は最初に草木灰、カキガラ石灰、もみがらくん炭、完熟堆肥、油かす、腐葉土を混ぜ込んだ後は耕さない。
野菜の周りにはえる草は共存させる。
伸びてきたら根を残して刈って土の上に敷く。
そうすることで土の乾燥を防ぎ、微生物が育ち、根が土を耕してくれるらしい。
農薬は使わない。
肥料も使わない。
土も雑草も野菜も虫も共育ち。
本を読んでなんとなくすまい研究室っぽくていいと思った。
それからトマト、キュウリ、エダマメ、カブ、ハツカダイコン、ホウレンソウ、コマツナ、
ニンジンを植えた。
草木のスペースも野菜スペースと同じ物を混ぜた。
それから髙木、中木、下草を数種類植えた。
柿の木は実がなったら嬉しい。
コナラはドングリが落ちるから子供たちが喜ぶかな。
山野草のイカリソウは小さいけどあざやかな黄緑の葉がきれい。
他にも数種類、日当たりを考えながら植えてみた。
リノベーションで余った杉の厚木を踏み板として敷いたり
大きめの石を土の表面に埋めてみたりした。
手を入れてから初めての冬を越した庭は正直言ってまだまだいい感じとはいえない。
色々植えた野菜たちだったけど、食べられたのはトマトとキュウリだけだった。
あとは芽がでなかったのか鳥に食べられたのか。
柿の木は8年というけど、一年も経たないうちに大半の葉を虫が食べてしまった。
コナラはドングリどころか自立もままならず、
今も添え木に支えられてヒョロヒョロっと風に揺られている。
それでも少しづつだけど成長している。
柿の木は春を迎えて元気に葉を茂らせているし、地面にはえる草の種類も変わった。
荒地に生えるセイタカアワダチソウは勢力を他の草に奪われたようす。
妻のお母さんから頂いたイチゴの鉢植えは庭の真ん中で葉を大きくして赤い実をつけているし、
お隣さんにも頂いたハーブたちもさわやかな香りで楽しませてくれる。
先日は雑草だらけの畝の中にニンジンの愛らしい頭をみつけた。
今頃気が付いて申し訳ない。
今年も共育ちの庭作りでいこう。
次は水鉢を置いてみようと思う。
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