読みもの
幅4メートル以上の道。
2011.05.12更新 / 今日のすま研
道。
ふつうの人が思い浮かべる「道」と建築屋さんが思い浮かべる「道」は、かなりイメージがちがうはずです。
わたしたちが道ときいて思い浮かべるキーワードは「4メートル」。
建築基準法では基本的に「幅員が4メートルじゃない道は道じゃない」と考えているんです。
だから今、4メートルない道は後退して4メートルになる前提で、道として扱われています。
場合によっては「建築基準法上の道ではない道」なんていうことを言われたりします。
「道ではない道」ってあなた…。
なぜ4メートルいるのか?
消防車とか救急車が通るため、だとか火事のときの延焼防止、とか表向きいろいろ言いますが、法律のほうには理由なんて書いてありません。答えはありません。
細い道、広い道、入り組んだ道、まっすぐな道。
いろんな道があって、いろんな魅力があるのに、法律で決めてしまうと、それが例外のない絶対になってしまう。
「道」と聞いて、親密な下町の細い街区を思い浮かべる人もたくさんいるはずです。
4メートルないと道じゃないなんて変っていう、ふつうの感覚がふつうなんだと、わたしは思っています。
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