読みもの

建築の完成写真に込める思い

2022.04.04更新 /

この日は建築写真の撮影でした。

出来あがった建築を写真に残し発表することは、すまい研究室はこんな建築を設計しているということを多くの人に知ってもらいたいからです。

そして、もうひとつ。
建築ができるまでには多くの人が関わり、紆余曲折があり、長い時間がかかります。
完成までの過程にある、クライアントと建築家のやりとり、施工現場の苦労、スケッチブックにだけ残されていく考えの削ぎカス、渾身の廃案たち。

建築の写真はそれらの忘れられてゆく苦労や努力に思いを馳せ、感謝の意を捧げる、たむけのようにも考えています。

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完成した建築写真を見て、麻炭をモルタルに混ぜて塗った職人は、塗りムラをあえて残したこの現場の仕事を誰かに語ってくれるか。
クライアントはどんなことを思い出すか。
現場監督はどうか。

完成という節目に、空間を整えて建築に向き合うことは、関わった人たちがそれぞれの立場でまつわる出来事を話すいい時間になります。

開店準備の最中に時間を割いて頂いたクライアント、モデルとして協力してくれたスタッフの方々に感謝し、写真の仕上がりを待ちたいと思います。