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ファミリーホームを作る。土地の下見へ。

2021.09.25更新 /

今回のファミリーホームを計画し、運営することとなる事業所のスタッフの方々と共に、建築地として候補に上がった3つの土地の下見に同行しました。

ファミリーホームとは
ファミリーホームは、厚生労働省が定める小規模住居型児童養育事業という制度の通称で、家庭環境を失ったこどもを家庭に迎え入れて養育することを目的としています。

私の理解が正しければ、ファミリーホーム制度の出発点ともいえるのが、神戸市での先駆的な取り組みであった家庭養護寮制度です。
この制度について、「若い里母の記録」(1962年 小笠原圭子著)という本で知りました。

養護施設や乳児院といった集団的な保護に対して、普通一般の家庭で個別的な保護を与えるためにあった里親制度。
里親制度の利用事例が減少していく状況の中、里親制度の長所を活かして発展させた家庭養護寮制度が始まりました。
昭和35年度のことだそうです。

家庭養護寮制度もファミリーホームも、夫婦と子ども、又は夫婦のみで構成された一般家庭に、自分の親の保護を受けることができない子どもを迎え入れます。子供たちは養育者の住まいで家庭の一員として養育されています。

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家を作る気持ちを持って
想定する規模は建物全体の床面積が約170㎡、52坪程度。木造2階建。
アプローチ、テラス、駐車場など、外部に必要な土地の余裕を考慮して逆算すると、探す土地は250㎡、76坪以上となります。
一般家庭に子供を迎え入れ、受け入れる家族と共に暮らすという趣旨を考え、家族の暮らしを想像すると。
自分たちの家であると思える場所作りが大切ではないかと思います。

家庭環境を失った子供が、一般的な家庭に近い形で暮らすことができるというこの制度の趣旨は素晴らしい。
ここにやってくる子供たちにとっても、受け入れる家族にとっても、安心して心地よく暮らせる場所になるよう建築にできることを考えたいと思います。

追記
事業主の方にこの記事を読んで頂いたところ、指摘を頂きましたので追記します。

今回計画している施設はファミリーホームではなく、地域小規模児童養護施設という名称で、
ファミリーホームは夫婦が養育者となることに対して、地域小規模児童養護施設は夫婦に加え施設を運営する職員が養育に関わるという違いが
あるということです。




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