読みもの
住み手よし、まち並みよし、作り手よしの建築デザイン。
2021.03.11更新 / 今日のすま研
建築デザインというとどんなイメージがあるでしょうか。
建築家がその感性でもって独創的な建築を作る。
サグラダ・ファミリアのアントニ・ガウディ。
ニューヨークのグッゲンハイム美術館、カウフマン邸(落水荘)のフランク・ロイド・ライト。
世界の巨匠建築家たちが作った建築は今も僕たちを魅了します。
ただし半端な真似ごとは禁物です。
条件が変われば最適な答えも変わります。
クライアントは大富豪の一族なのか、穏やかな暮らしを願う家族なのか。
敷地は壮大な自然の中なのか、住宅街なのか。
この住宅は街中に建つコンパクトな木造3階建て住宅。
ここに住むクライアントにとって必要なのは建物が主役の建築作品ではなく、安心して穏やかに過ごすことができる家です。
そのための建築デザインとはどういうものか。
外と内の境目の作り方。
内部空間の居心地を左右する、「外」をどう作るか。
目立つのではなく、周囲に馴染むたたずまい。
すまい研究室らしい建築を作る。
それは工事を引き受ける作り手にとってもやりがいある仕事につながります。
住み手よし、まち並みよし、作り手よし。
近江商人が掲げた精神と通ずるところがあるのは偶然ではないはず。
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