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元靴屋を住宅にコンバージョン。鉄骨造の断熱改修は結露対策を万全に。
2020.07.05更新 / 今日のすま研
元靴屋だった鉄骨造平屋建ての建物をすまいと小さなワークスペースにコンバージョン(用途変更)する改修工事です。
クライアントと打合せを重ね、細かな部分まで決まってきました。
天井裏には大きな空間があることがわかり、ロフトを作ることができ、平屋でありながら
高さに変化をもたせられそうです。
大きな屋根裏空間は心配もあります。
この建物は断熱材がないため、居住スペースを断熱材で覆う必要があります。
施工上の問題とコスト面から天井で断熱をするのですが、その場合屋根裏空間は外気温に近い室温になるはずです。
屋根裏には鉄骨がむき出しです。冬、冷えた鉄に居住スペースから上ってきた湿ったあったかい空気が触れるとどうなるでしょうか。ぽたぽたと結露水が天井に落ちてくるという事態は避けないといけません。
この問題の解決方法を見つけるため、学部時代にお世話になった、建築の温熱環境を研究する教授に相談し、対策を設計に盛り込むことができました。
工務店にはその設計意図をよく説明し、正しく施工されるよう工事監理をする必要があります。
現在工務店が見積りの作業をしており、内容がまとまれば着工の予定です。
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