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「動かせる部屋」と「動かせる収納」を納品しました
2016.08.01更新 / 今日のすま研
深夜一時。isDesignの岡田さんが運転する大きなバンに乘って現場まで約6時間のドライブ。
岡田さんは普段はデザイナーとして建物や家具を作っています。竹中大工道具館では岡田さんの椅子に座ることができます。
コンクリートの建物を改造した工房とその上階にあるステキな自宅は質の高いセルフビルドです。
芦屋にある家具のお店は座り心地のいい椅子でおいしい珈琲を飲みながら打合せができるので大好きです。
有名建築家の中村好文さんや、建もの探訪の渡辺篤史さんなど、有名人の知り合いも多い。
愛車フィアットパンダの不調なんぞパワーウィンドウぐらいなら自分で直す。
ジャズギタリストでもって大型免許と腰痛持ち。
そんな岡田さんの話を聞きながら予定通り東京に到着。
予定通り朝9時から部材の搬入です。
遠方なのでちょっと調節しにいくというわけにはいきません。
万全を期して変形が極力ないよう、乾燥状態がよく、節のない上等の材を選んでいます。
自分でばらしてまた組んで使うことを考えて手順を説明しながら組み立てていきます
夫婦で組み立てることができます。もちろん電動工具でなくてもOK
「動かせる部屋」柱と鴨居が交差するところ。鴨居の底には建具をはめるための溝が彫ってあります。
畳を敷いたらできあがり
設置前と比べると部屋の印象がかなり変わります
「動かせる部屋」と「動かせる収納」を使ったリノベーションmaruは、
模様替えするぐらいの気軽さで間取りも変えたい!というところから生まれました。
maruでは間仕切りをとってワンルームにした空間に「動かせる部屋」と「動かせる収納」
を置き、配置を自由に変えることで間取り替えができます。Mさんは当初、フルリノベーションを考えておられたのですが、築年数がかなり経過しマンション自体が建て替える可能性が出てきたので、今回のような方法になりました。
maru事例集に詳しく掲載しています
最終的には今回のMさんのケースでは工事を一切なしで「動かせる部屋」と「動かせる収納」を置くだけでした。間仕切りがある分、動かせる範囲が少なくなります。
それでもMさんは採用してくれました。
Mさんは部屋の寸法を測って図面をかき、いくつかの配置例を検討し、子供の成長に合わせた動かし方の想定を作りました。そのアイデアにはなるほど!そういう使い方もあるのかと感心せざるを得ませんでしたし、その力のいれようには単なる模様替え好き
では説明できない情熱のようなものを感じました。
「動かせる部屋」と「動かせる収納」は改装工事をしなくても置くだけで使える。
このすばらしい事実を教えてくれたMさんに大変感謝しています。
今回納入した「動かせる部屋」と「動かせる収納}が、Mさん家族にとっていつまでも使いやすい間取り替えの道具であり続けてほしいと思います。
風になびくMさん宅にもとからしつらえてあったカーテン
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