読みもの
さんふらわ~さんふらわ~太陽にまも~られて~
神戸から大分まで、フェリーさんふらわあぱーる号に乗船。
思い起こせば6年前、写真集で見ていつか行ってみたいと思い焦がれた建物に泊まるためにアメリカまで出かけました。
そこでは3泊ほどしてのんびりと夢のようなひと時を過ごしたのですが、ひとつ後悔していることがあります。
それはスケッチや実測をしなかったこと。
3泊もしたのに。
考えるな、感じろ。なんて思ってひたすら空間に身を置いていたのでしょうか。
いや、ここまで書いて思い出しました。簡単な実測とスケッチはしたんです。
が、その手帳を旅の途中で紛失してしまったんでした。
うんざりするほど電話ボックスの外で待たされた相方からの冷ややかな視線を受けながら、必死で電話を掛けたこと。来た道をひたすら辿ったこと。必死の捜索もむなしく手帳をあきらめたことも思い出しました。
まあでも今は、そんなことがあったからかどうかわかりませんが、描くことを楽しんでいるような気がします。
手帳とペンと巻き尺を持ち歩いてなんでも描くようにしています。
だから神戸から大分に向かうフェリーさんふらわあぱーる号に乗船したその晩、わーきゃーとはしゃぐ子供たちの横でいそゝと巻き尺を取り出してスケッチ。コンパクトにまとまってるなー!
なるほど感心したのでした。
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