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解体工事から改修工事を考える
2015.10.20更新 / 今日のすま研
解体費という項目があります。
マンションの専有部の内装を全部やりかえるとすると70㎡ぐらいの専有面積で約70万円からかかります。全部で700万円の工事費だとすると壊すのに一割を使うことになります。
ゴミもすごい。天井や壁のボードや床の仕上げ材が剥がされ、それらは「ガラ」と呼ばれるカサばかり高い建築ゴミとなってトラックで専用の処理場へ運ばれます。
粉塵だらけの現場とかさ高い建築ゴミを見るにつけ、作るときから後々のことを考えておきたいと思います。
改修しやすいようにしたり、ふさわしい材料を選んだりすることを心掛けていきたい。
さらに住み手が参加できると、もっといいですね。なにより楽しいし、コストダウンにもなります。
壁を塗ったり床を張ったりするということ以外にも、住みながら家具や建具を買い足して、しつらいを作っていくという普通のことも大切です。大きなワンルームを家具や建具でゆるく仕切るのと、最初から壁を作るのとでは暮らし方も変わってきますよね。
最近、神戸にある竹中大工道具館に行き、そこで中村好文さんと家具職人をテーマにした展覧会を見て、ヒントをもらったこともあり、すまい研究室で企画したマンションリノベーションのmaruシリーズでも、楽しい間仕切りの種類をもっと考えてみようと思っています。
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